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上海ノース・ステーションあらすじ
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上海ノース・ステーションあらすじ
1931年7月23日、上海北站(ノース・ステーション)で中国財政部長宋子文が南京発夜行列車から降車したところを襲撃された。
刺客の数は十人を超え、駅コンコースの中は激しい銃撃戦となったが、宋子文はかすり傷ひとつ負わず、
しかし彼の私設秘書が三発もの銃弾を受けて死んだ。この列車には重光葵駐華代理公使も乗っていた。
宋子文と重光が同じ列車に乗る時は決まって二人連れ立って列車から降りるのだが、この日に限って重光は一足先に降車し、そのために難を逃れた。
この事件の裏には、複雑な事情と大きな陰謀が隠されていた。物語は霧に覆われた早朝の廬山での蒋介石暗殺未遂事件から始まる……
(全92ページ) ■目次
6月14日早朝 廬山
6月14日正午 廬山
6月15日 廬山
6月26日 南京 日本公使館
7月5日 上海 ラファイエット路
7月12日 上海 虹口
7月14日 上海 四馬路
7月15日 南京 貢院街
7月22日午前11時(暗殺事件20時間前) 南京 財政部
7月22日午後4時(暗殺事件15時間前) 上海 蘇州河畔
7月22日午後8時(暗殺事件11時間前) 南京 太平路
7月22日午後10時(暗殺事件9時間前) 南京火車站
7月23日未明(暗殺事件2時間前) 昆山
7月23日朝晨 上海北站 燕克治
7月23日朝晨 上海北站 小島譲次
7月23日午前10時 上海 海関総税務司署
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