趙家 |
趙靄若(ジャオ・アイル) | 革命家で中国政府高官の父と日本人の母をもつ美人女子大生。のちに優秀な特務工作員となる。(モデルとした人物:鄭蘋如) |
趙斧(ジャオ・フー) | 江蘇高等法院の首席検察官。靄若は次女。ほかに妻・春君、長男、次男・楠遼、三女、孫(長女の娘)と暮らす。長女は病没。 |
春君(チュンジュン) | 靄若の母。日本名は“はる”。 |
趙楠遼(ジャオ・ナンリャオ) | 靄若の弟。趙家の次男。 |
イギリス政府 |
エドマンド・レオ ホール=パッチ
| 1935年にイギリス大蔵省のリース・ロス経済使節団の一員として上海に赴任。使節団帰国後も中国金融市場の安定と発展のために財務官として上海に残る。日中間の和平にも尽力する正義感溢れる好漢。パリのキャバレーやニューヨークのナイトクラブでプロのサックス奏者として生計を立てていた経歴をもつ。1895年生。 |
ロバット・フレイザー | イギリス軍少佐。妻はホール=パッチの秘書を務める。 |
日本陸軍 |
影佐禎昭(さだあき) | 参謀本部支那課長、同宣伝謀略課長を経て上海に梅機関を立ち上げる。汪兆銘政権樹立の中心人物。大佐。 |
小野寺信 | 上海に小野寺機関を立ち上げ、蒋介石との直接和平交渉を目指す。ロシア畑が長い。中佐。 |
金子俊治 | 中支那方面軍特務担当。少佐。 |
林秀澄 | 上海憲兵隊特高課長。大尉。 |
藤野鸞丈(ふじの・らんじょう) | 上海憲兵隊滬西分隊長。靄若に対して常に紳士的態度で接する。 |
その他の日本人 |
松本重治 | 同盟通信社中南支総局局長。 |
坂本良明 | 靄若の母、春君の幼馴染。広播無線電台監督処長。元東亜同文書院大学教論。 |
花岡辰兵 | 中支那方面軍特務部総務班に属し占領地の宣撫工作を担うが、日中和平を志している。 |
早川高茂 | 中支那方面軍特務部総務班に属し占領地の宣撫工作を担うが、日中和平を志し、小野寺機関の協力者となる。 |
武中信康 | 日中和平を志し、小野寺機関の協力者となる。 |
浅田和也 | 日本放送協会より派遣された大上海広播電台責任者。 |
近衛隆明 | 近衛文麿長男。東亜同文書院大学学生主事。プリンソトン大学中退後、近衛文麿首相秘書官を経て上海に赴任した。(モデルとした人物:近衛文隆) |
小竹文夫 | 東亜同文書院大学教論。隆明の目付け役。 |
山田純三郎 | 孫文と行動を共にし孫文革命に深く参与した人物で、孫文の信頼厚く、その臨終に立ち会った唯一の日本人。蒋介石との親交も深い。 |
中国空軍 |
高志航(ガオ・ジーハン) | 第4大隊長。中国空軍随一の飛行技術と冷静な判断力に必要とあらば火の中へでも飛び込む激しさをも持ち合わせる中国空軍の宝とされる人物。 |
劉超然(リョウ・チャオラン) | 第9大隊長。 |
韓豪勲(ハン・ハオシュン) | 第9大隊第26中隊長。靄若と将来の結婚の約束をする。 |
張旭夫(ジャン・シューフ) | 第9大隊第27中隊副隊長。“張狂”とあだ名されるほどの激しい性格。 |
梁毅興(リャン・イーシン) | 地上勤務。豪勲の親友。 |
特工総部(ジェスフィールド76号) |
周仏海(ジョウ・フォーハイ) | 特務委員会主任。汪兆銘政権の重鎮であり財政部長や中央儲備銀行総裁も兼ねる。 |
景黙存(ジン・モーズン) | 特務委員会副主任。特工総部主任。病弱で寡黙。(モデルとした人物:丁黙邨) |
斉士駿(チー・シージュン) | 特務委員会秘書長。特工総部副主任。のち主任。上昇志向が非常に強く、出世のためには手段を選ばない。景黙存とは対照的に、表情は柔和でかつ頭脳明晰。(モデルとした人物:李士群) |
呉四宝(ウー・スーバオ) | 特工総部警衛総隊長。 |
林之江(リン・ジージアン) | 特工総部第一行動大隊長。 |
その他の中国人 |
崔杰麗(ツイ・ジエリー) | 靄若の高校の同級生。モデル。 |
高宗武(ガオ・ツォンウー) | 外交部亜州司長。 |
陳華鴻(チェン・フアホン) | 軍事委員会調査統計局、のちの中央執行委員会調査統計局(略して中統)の上海所長 |
魏希尊(ウェイ・ジーズン) | 軍事委員会調査統計局、のちの中央執行委員会調査統計局(略して中統)の工作員。靄若の大学の同級生。 |
郁華(ユー・フア) | 江蘇高等法院第二分院刑庭庭長。 |