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	 ハイアットが、この6月まで、「ハイアットグループのホテルに2回泊まったら1泊プレゼント」というキャンペーンをやっていた。上海のハイアットは高いけど、華南のは安い。日本のビジネスホテル並みの値段で泊まれる時だってある。広州・深圳・香港出張のたびにせっせとハイアットに泊まり、タダ券を合計3枚獲得した。 
	1枚めは箱根のハイアット・リージェンシーにて、温泉と窓から望む富士山を満喫した。1万円強×2泊の出費で本来3万円くらいの部屋に泊まったわけであり、すごく得した気分。2枚めは上海で使用。上海にはパークハイアット、ハイアットオンザバンド、グランドハイアットの3つがあるのだが、うちグランドハイアットにだけ泊まったことがない。ホテル予約事業をやっているからには、会社のためには泊まったことがないところに泊まり、ホテルの善し悪しを体感してきたほうがいいのだけど、宿泊費はパークハイアットがダントツ高い。同じタダなら高い部屋に泊まらねば損である。と思い、少々の罪悪感を感じながらもパークハイアットを選択した。1万円強×2泊の出費で本来5万円くらいの部屋に泊まった。ものすごく得した気分。 
	そして3枚め。ほんの2か月前にパークハイアット上海に泊まったところであり、さすがにこの時は理性が働きグランドハイアットに泊まることとした。しかしながらこのホテル、オープンしてからすでに10年を経ており、いまさら記事を書くまでもないと思い、館内の写真もほとんど撮らず、いろいろ施設を見てまわるでもなく、なんとなくチェックアウトに至った。しかし。。。 
	  バスルームからも玄関からも アクセスできる自慢のクローゼット |   
	先日東京で、ポンコツ車の修理を待つ間に手にした「クレアトラベラー」の「アジアのベストホテル50」なる記事。グランドハイアット上海の18位に対してパークハイアット上海が33位となっていた。この順位はどう見たっておかしい。初めてパークハイアットに泊まった時に書いたこの記事では、パブリックスペースに宿泊者以外の観光客が多すぎ落ち着かないことや、レストランがフードコートのようであることなど、否定的なことも書いたが、部屋は、面積も、家具も、テレビ・コーヒーメーカー・自動開閉式のウォシュレットなどの施設も“超”がつく一級品であることはまちがいない。そして何より中国ではめったにお目にかかれない透明な水道水。仕事がら、数々のホテルに泊まったが、パークハイアット上海の部屋は中でも最高クラスであることは疑いの余地もない。
	  やはりパークハイアットに比べると少々… |   一方でグランドハイアット上海は、オープンから10年を経て古さが否めない。部屋がやや狭く、テレビは分厚く、トイレはもちろんウォシュレットではない。パークハイアットに比べれば、趣味の問題では決してなく、明らかに劣っている。
	ジムやプール、ロッカールームもいずれも古さを感じる。プールの水は半透明。プールわきのジャグジーは、中央部分に泡が集まっており、真ん中の泡が茶色かった。これにはさすがにつま先すら入れることができなかった。 
	  この景色はグランドハイアットの方が上かも |   などなど、パークハイアット上海の順位がグランドハイアット上海より低いというのは、絶対におかしいと思うのだが、これはあくまでパークハイアットに比べれば、ということであり、グランドハイアット上海の部屋は、一般的な中国の5つ星ホテルに比べれば明らかに上位にあるし、パークハイアット上海に比べてもレストランやバーの飲食施設はグランドハイアットのほうが上といっていいと思う。天気のいい日は、眼下に見える外灘の古い建築群や浦東陸家嘴の摩天楼の景色が美しい。少々外灘に違い分、パークハイアットよりも景色がいいといえるかもしれない。■
	(2010年7月記)
	 
	
	
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		 DATA 
		 
		Grand Hyatt Shanghai  
		グランドハイアット上海 
		上海金茂君悦大酒店
		 
		ADD:世紀大道88号 
		TEL:(021)50491234 
		FAX:(021)50491111 
		 
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