上海ノース・ステーション〜宋子文・重光葵暗殺未遂事件
■あらすじ
1931年7月23日、上海北站(ノース・ステーション)で中国財政部長宋子文が南京発夜行列車から降車したところを襲撃された。刺客の数は十人を超え、宋子文の衛兵との間で激しい銃撃戦となったが、宋子文はかすり傷ひとつ負わず、しかし彼の私設秘書が三発もの銃弾を受けて死んだ。この列車には重光葵駐華代理公使も乗っていた。宋子文と重光が同じ列車に乗る時は決まって二人連れ立って列車から降りるのだが、この日に限って重光は一足先に降車し、そのために難を逃れた。この事件の裏には、複雑な事情と大きな陰謀が隠されていた。物語は霧に覆われた早朝の廬山での蒋介石暗殺未遂事件から始まる。
(本作は史実(1931年7月23日に発生した宋子文暗殺未遂事件)をもとにした短編歴史ミステリー小説です)
電子書籍: 691 KB(紙の書籍で100ページ相当)
発行日: 2015年2月18日 初版 2016年2月16日 改訂2版
著 者: 大薗治夫
定 価: 250円
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本作は『小説集カレンシー・レボリューション』にも収録されています。単行本でお読みになりたいかたは『小説集カレンシー・レボリューション』をご覧ください。
本作の執筆経緯等について(小説集カレンシー・レボリューション序文)
■目次
6月14日早朝 | 廬山 |
6月14日正午 | 廬山 |
6月15日 | 廬山 |
6月26日 | 南京 日本公使館 |
7月5日 | 上海 ラファイエット路 |
7月12日 | 上海 虹口 |
7月14日 | 上海 四馬路 |
7月15日 | 南京 貢院街 |
7月22日午前11時 | 南京 財政部 |
7月22日午後4時 | 上海 蘇州河畔 |
7月22日午後8時 | 南京 太平路 |
7月22日午後10時 | 南京火車站 |
7月23日未明 | 昆山 |
7月23日朝晨 | 上海北站 燕克治 |
7月23日朝晨 | 上海北站 小島譲次 |
7月23日午前10時 | 上海 海関総税務司署 |
■フォトギャラリー
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■著者ブログから
廬山 その2(本作冒頭の廬山における蒋介石暗殺未遂現場について)
上海鉄路博物館(上海北站における宋子文暗殺未遂現場について)
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■立ち読み