大上海国際ゴルフリゾート

パー72、7,066ヤードのチャンピオンコース。上海市街地から1時間強。上海－南京間の滬寧高速道路を利用し、昆山のインターチェンジで下りる。蘇州からのほうが近く40分ほどでいくことができる、滬寧高速道路を蘇州工業園区のインターチェンジで下りる。

広大な敷地に池とバンカーが巧みに配されており、ティーショットは常に油断を許されない。例えば6番ミドルホール。ティーグランドからみると目の前は一面バンカーである。これらバンカーを越えることができるロングヒッターを除けば、バンカー前にきざむか、バンカーの間にある幅わずか15ヤードほどのフェアウェイを狙うかのどちらか。

グリーンまわりは多数のバンカーで固められており正確なショットが必要だ。ここでいう「正確なショット」とは、「思ったとおりに打つ」ということだけではなく「正確に計算する」ということをも意味する。グリーンが縦にかなり広いので、距離表示どおりに打ってグリーンセンターをとらえても、ピンが手前にあれば50フィートもあるパターを打たなくてはならなくなる。ピンポジションは、ピンに付けられた黄色の小さい旗で示されている。上部に付けられている場合は奥ピン、真ん中の場合はセンター、下部の場合は前ピンである。

うねったフェアウェイやバンカー・池の多さは、コースを難しくすると同時に美しい景色を作り出している。本ゴルフ場の名物ホールである18番ロングホールのグリーンは上海蟹の養殖で有名な陽澄湖上の浮島となっている。夕暮れ時は特に美しい。このホールは美しいだけでなく、最終ホールに相応しい、チャレンジングなホールでもある。ティーショットの落ちどころにちょうど右から食い込むように池が配されている。ここをクリアし、いいティーショットを打てばツーオンも狙えるのだが、池で囲まれたグリーンに乗せるには勇気が必要だ。このグリーンも大きく、ピンが奥にある時はグリーン手間に乗ってもツーパットでいくのはやさしくない。

ラウンドは原則として2人乗カートに乗って行い、キャディも1プレーヤーに1人ずつつく。

クラブハウスについては、2001年に上海では有名な日本料理店「霧島」が出店したが、その後撤退し現在は日本料理店はない。ただカフェテリアで中華の他、簡単な和食も提供される。以前はドライヤーの数が少ない、ジャグジーに入るのに高さ50センチほどの壁を跨がなくてはならないなど、シャワールームがあまり機能的ではなかったのだが、ジャグジーの位置は移転され使いやすくなり、そこに広めのドレスルームが作られた。

10月～11月の上海蟹のシーズンに訪れた際は、ゴルフ場からの帰り道の路上で売られている蟹を買って帰るのもいいだろう。上海で売られているものよりかなり安い。ただ、値引き交渉が苦手な方にはお勧めできないが。

投資はシンガポールの投資グループによる。コースデザインはアメリカのThe Ronald Fream Golfplan Design Group Ltd.。

名物ホール：18番534ヤードロングホール
ティーショットの落ちどころにちょうど右から食い込むように池が配置されている。ここをクリアし、いいティーショットを打てばツーオンも狙えるのだが、グリーンは池で囲まれており、勇気が必要だ。また、このグリーンも大きく、ピンが奥にある時はグリーン手間に乗ってもツーパットでいくのは優しくない。