上海インタオゴルフクラブ

このゴルフ場の最大の魅力は上海市街地から近いこと。虹橋空港からは10キロ弱で、順調に車が流れれば10分強でついてしまう。虹橋開発区からも20分程度（ただし、滬青平公路は渋滞することが多いので注意）。社用車を使えない人でもタクシーで気楽にいける距離（虹橋開発区からなら50元程度）である。

第二の特徴はナイター設備を有すること。1・2・8・9・10・11・12・16・17・18ホールに照明が設置されている。ゴルフ場の説明書によればアメリカの軍用のものだそうだ。最終スタート時間は、18ホールプレーする場合は19時、9ホールの場合は21時。まあナイターゴルフというのは、すぐにロストボールを出してしまい、よほどショットが正確な人でないとストレスがたまるものだが、夏の昼の暑さを避け夕方4時少し前にスタートし、最後の数ホールだけナイター照明の下でショットを打つというのはいいかもしれない。

パー7110ヤードのチャンピオンコース。設計は、ブリティッシュ・オープン優勝歴ももつPeter Thomsonが社長となっているThomson Wolveridge & Perrett Golf Course Designers。フェアウェイのバンカーの配置が絶妙であり、バンカーを避けた正確なドライバーショット、場合によってはスプーンやアイアンで距離をセーブしたティショットが求められる。 プレーヤーは数ホールをまわるとアイアンショットが左右に微妙にずれることに気付くのではないだろうか。これはフェアウェイがうねっているためで、上海の平坦なコースに慣れている人には新鮮な感じを与える。 コースレイアウトはなかなかいいが、13番ホールと15番ホールなど、ホールとホールの間隔が近すぎるところがあるのが難点である。市街地に近いゴルフ場の宿命なのだろうか。

クラブハウスは仮のもので上海の他のゴルフ場に比べれば見劣りするが必要な機能は備えており、中には小さいがプロショップもある。もちろん食事をすることもできる。

芝のコンディションはあまりよくなく（2005年9月現在）、また仮クラブハウスであることからも、パブリックコースのような印象を受けなくもない。

コースに隣接して宿泊施設がある。USD450／1泊、USD9000／1月とかなり高いが、豪華スウィートであり、4人で宿泊すれば1人当たりは安い。ゴルフプレーフィーはゲスト扱いとなる。

練習場は池に向かってフロートボールを打つタイプ。2階建てになっている。料金は会員30球で10元、ゲスト・ビジターは20元／30球。ただしボールの質はよくない。

個人会員権販売価格は422,000元。記名1名、無記名5名の法人会員権もありそちらは844,000元。年度会員権は以前あったが廃止されている。

名物ホール：14番323ヤードミドルホール
各ホールともに面白いものの一つを選ぶとなるとやや難しかったが、敢えて名物ホールを挙げればこの短いミドルホールである。レギュラーティから打てば279ヤードであり、フォローであれば十分にワンオンが可能な距離だが、グリーン左はバンカーが固め、手前は池が広がる。グリーンまで70ヤード前後のところにはトラップがないので、ティーショットは通常はここを狙うこととなる。しかし左に行っても、距離が15ヤード前後に狂ってもバンカーであり、右は池が待っている。ティーショットを正確に打ちさえすれば簡単なホールだが、ティーグラウンドから見えるバンカーと池がプレーヤーにプレッシャーを与える。