南京昭富ゴルフクラブ

1996年開業であり、中国のゴルフ場の中では老舗の部類に入る。娯楽の少ない南京では在留邦人他の駐在外国人の１週間の疲れを癒す貴重な場所である。日本人、台湾人、韓国人等のゴルファーが毎週末午前中に訪れプレーをしている。

台湾資本のこのゴルフ場は南京市街の北西に位置し、市中心からは車で30分ほどと遠くはない。行き方は長江大橋を越え、すぐに左方向に向かう浦珠路に入り15分程進み、ゴルフ場の看板に従い細い路を入っていく。この辺り一帯はリゾート施設となっており、この細い路をかなり走ってやっとクラブハウスに到着する。

18ホールのチャンピオンコースでパーは72。6893ヤード。27ホールとする計画がある。

起伏が適度にあるので、上海などで平坦なコースばかりでプレーしている人には新鮮であろう。またかなりの角度で曲がるドッグレッグホールもいくつかあり頭を使うコースだ。右ドッグレッグの６番ミドルホールはストレートに打つとフェアウェイを突き抜け上り斜面に入ってしまい、セカンドショットがきついつま先下がりとなってしまう。よってティーショットはかなりのフェードをかけるか、ＯＢゾーンを越えてショートカットを狙うこととなるが、後者は成功すればグリーンは目の前となるが、ある程度の飛距離と正確なショットが必要だ。もちろん少しでもミスをすればＯＢゾーンが待っている。

池が多いコースなので、曲がる人は苦労する。５番ミドルホールは打ち下ろしのロングホールだが、ドライバーの着地地点左右に池があり、落としどころはかなり細く、ドライビングにはかなりのプレッシャーがかかる。

メンバーが一番難しいと挙げるのが３番ミドルホール。ホールインデックスはもちろん１だ。ティーショットは２つの谷を越えていかなくてはならない。ブルーティーからはキャリーで230ヤード程度、ホワイトティーからは200ヤード程度が必要だ。セカンドショット地点から先は馬の背で左右にＯＢが迫る。

取材時のフェアウェイの芝の状況はあまりよくなかった。もちろんもっと状態のいい時もあるのかもしれないが、ちょうどアメリカで公園の中に位置するパブリックコースでプレーするような気分だった。他方でグリーンは芝付きが悪くなく面白かった。14番ホールのグリーン奥からの寄せはグリーンエッジにソフトに落とさない限り絶対にピンに寄らない。奥から手前に向かって無茶苦茶早いのだ。左右からのパッティングは、ピンとは全然違う方向に打ち出さなくてはいけない。

クラブハウスはかなりシンプル。食事も中華レストランがあるだけでカフェはない。シャワー・ロッカーはあるが風呂はない。といってもゴルファーにとっては十分な施設ではある。

キャディーもフロントもフレンドリィーで気持がいい。ラインをよく知っていたり、客の使うべきクラブをピッタリだしてくる優秀なキャディもいる。

ビジターのみでもプレーできる。