ホールインデックス1の9番ロング 奥にクラブハウスを望む | 全36ホール。まず2004年11月にドラゴンコースがオープンした。続いて2008年9月にフェニックスコースがオープン。上海からは150kmほどで上海よりは杭州に近い。上海の金山から杭州へつながるA4高速を通じて1時間45分ほどかかるので気軽に行くことができるとはいえないが、特にドラゴンコースは上海有数の難コースであり、また、上海ではめずらしい丘陵コース。コースを囲む小高い山々の緑も美しいので、上海に住むゴルファーはぜひ一度はいってみるべき。
ドラゴンコースは上海周辺の高級コースをいくつも手掛けている Nelson Wright & Haworth事務所デザインでパー72。全長は7596ヤードもあり、これは中国沿海部では最長とのことで、実際にプレーしてみれば、ミドルホールのセカンドショットでは毎度ロングアイアンかフェアウェイウッドを使っていることに気付くだろう。ショートホール・ロングホールも距離があるので、4~9番アイアンを使う機会はほとんどない。ただし、広大な敷地につくられたコースなので、各ホールともにフェアウェイがかなり広く、思い切ってティーショットをできる。飛ばし屋に有利なコースといえるかもしれない。
広いフェアウェイ。しかし その先には砲台グリーンが待っている | Nelson Wright & Haworthデザインのコースの特徴はフェアウェイのアンジュレーションがしっかりあることだが、このコースは、アンジュレーションというよりも丘陵コースというべきで、フェアウェイは大きくうねり、グリーンも砲台状のことが多い。ただしグリーンは比較的大きいので、砲台のために極端に難しいということはない。
例えば3番ミドルホール。中間地点に向かってのぼっていき、その後下った後、最後に砲台グリーンが待っている。ブラックティーから479ヤード、ブルーティーからでも423ヤードもあり、ブラックティーからなら300ヤード、ブルーティーからなら250ヤード程度以上飛ばさないと、セカンドショットでは目の前の丘に阻まれピンポジションが見えない。仮にそこからグリーンに届いても、右ドッグレッグで砲台グリーンなので、グリーンとピンの位置をしっかり確認しておかなければパーは難しい。
2番ティーグランド前はバンカーだらけ | バンカーが多いこともひとつの特徴で、フロントナインだけで51のバンカーがあるという。うち2番ホールのバンカーは2241平米もある。
後半に行くにつれ池が増えてくる。16番ミドルのグリーン手前には右側から池が食い込んできており、17番ショートはアイランドグリーン。18番ロングは左手にずっと池を見る、かなり角度のきつい左ドッグレッグと最後の3ホールは池がらみ。ただいずれもこのコースとしては距離が短いホールなので(ブルーティーから16番は328ヤード、17番は155ヤード、18番は530ヤード)特に難しいというわけではない。
18番グリーン手前は池に注意 | 本来きれいなベント芝のようだが、2009年7月現在、フェアウェイの芝の枯れが少々目立っていた。猛暑が始まって数日目というところだったが、このまま無事に夏を越えられるのかどうか心配ではある。
フェニックスコースはPhil Ryan設計。パー72・7172ヤード。ドラゴンコースとは異なり比較的短く(ブルーティーからは6296ヤード)、またオープンから間もないためか芝の状況が比較的良好でグリーンがおもしろい。
銭塘江河口に位置しており、有名な銭塘江の逆流を、コースから車ですぐのところから見ることができるのだそうだ。
クラブハウス2階の宿泊施設 | きれいな宿泊施設があるので泊まりがけでいくのもいいだろう。1泊2日間プレーし放題平日1380元、休日1880元というプランもある。1日2ラウンドし全4ラウンドしようというツワモノにはかなり安いといえる。 |