<ここから、単なるぼやきです。忙しい人は読み飛ばしましょう>
四半期に一度書く、って宣言していたのに昨年9月以降書けなかった。K編集主任からは月一度の編集会議で毎回のように「今月こそは書いて」と言われ続けたのに、である。「忙しかった」なんて言い訳はしない。でもものぐさだったわけでもない。ネタがなかったんだ。まあ、昨年9月には3本集中して掲載したので、その際に4分の3年分書きためた、ということで許して、K君。
今回ご紹介するのは外灘にオープンした「BUND FIVE Oasis Spa」。オーナーが日本人ということで、ご招待いただいたのだ。本連載は上海のサービス業にお忍びで訪れ客観的評価をすることを原則としており、ちょっとその趣旨からは離れてしまうけれども、ネタ不足のおりK主任の批判をかわすためにも今回はこのネタで。
<ここまで>
「BUND FIVE Oasis Spa」の場所は旧日清汽船上海支店ビル(中山東一路5号) の5階。コンチネンタル・レストランM on the Bundが入るビルなので訪れたことがある人も多いだろう。外観も、ビルの中も、租界上海の雰囲気に満ちている。
まず、落ち着いた雰囲気でまとめられたロビーで施術の説明を受け、メニューを選択する。価格はバンヤン・ツリーやマンダラ・スパに比べれば少し安めかな。例えば120分でボディ・スクラブとアロマオイルマッサージなどの「ボディピュルフィケーションテラピー」で790元。その他150分コース(890元)、180分コース(1380元)、240分コース(1980元)とあるけれども、私のような落ち着きのない人間には120分もあれば十分。それ以上長いと何か他のことをしたくなってきて逆に不快になってしまう。ちなみにマッサージだけなら90分480元から。この高級感の中で受けられるマッサージがこの値段なのは相当に割安感がある。
上海の他の高級スパと比較した場合の大きな特徴は、窓から見える景色のすばらしさ。ライトアップされた外灘の古い建築群や浦東陸家嘴の摩天楼を独り占め(もしくは恋人や配偶者と二人占め)することができるのはなんとも贅沢である。上記180分以上のコースならフラワーバスが含まれるが、風呂に入りながらバンドの夜景を楽しめるなんて、それだけでも金額分の価値がある。
気になったのは、この立地であるためやむをえないのであろうけれども、黄浦江沿いの中山東一路の交通がちょっとうるさいこと。二重窓だが、あれだけの交通量が吐き出す騒音は静寂の部屋にはどうしても漏れてくる。これも外灘を体感するため、と割り切れればいいのだけれども。その他、エアコンが効きすぎとか、セラピストが休憩中やアンケートに記入している時も部屋の中にいて煩わしい等の気になった点もあったけれども、これはオープンしたてなのですぐにも改善されるでしょう。
ちなみに受付では日本語OK。セラピストにも日本語が少しできる人がいるようなので、観光で来てふらりと訪れるにもいいだろう。ただし要予約。
(2006年7月記)
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