羽田-虹橋線の就航は、僕のような、東京・上海間を頻繁に往復する者にとってはうれしい限り。僕のまわりには毎月1回東京・上海間を往復しているという人が結構いるけど、それら全ての人にとって、長澤まさみが飛行機でとなりの席に乗り合わせるくらいの衝撃的うれしさに違いない。
どのくらい便利になるのか。
僕の東京の事務所は御成門駅のそば。すなわち浜松町駅へは徒歩で15分くらいでいくことができる。以前は、成田発の2時間30分程前に事務所を出て、浜松町からJRで東京駅へ。そこで成田エクスプレスに乗って成田空港。そして浦東空港からはリニアモーターカー、タクシーと乗り継いで空港から約1時間で上海の事務所のある虹橋開発区に着いた。
羽田-虹橋線を使うと、浜松町から羽田空港まではモノレールで20分もかからない。羽田出発の1時間30分くらい前に事務所を出ればいい。虹橋空港から事務所までは車で15分ほど。
つまり、全部で約1時間45分の節約になる。まあ、羽田空港ではモノレールを降りてからターミナル間の無料シャトルバスで国際線ターミナルに移動しなくてはならないのと、虹橋空港でのタクシー待ちの列が長く15分ほどは並ばなくてはならないことを勘案しても1時間15分以上の節約だ。これまで全行程で6時間30分ほどかかっていたのが20%強の短縮。
お金だって、成田エクスプレス代とリニアモーターカー代などを合算すれば5000円以上安くなる。
羽田及び上海で、他の便の客が一切いないので、出入国審査が極めてスムーズなのもうれしい。
ただ、なんとも残念なのは、上にも書いたように、まず羽田でモノレールや京浜急行が乗り入れるターミナルと国際線ターミナルが少し離れていて、シャトルバスで移動しなくてはならないこと。荷物があると面倒だし、シャトルバスの待ち時間としてありうる最大の時間分(15分?)余裕をもって空港に行かなくてはならない。
それから、虹橋空港のタクシー待ちの長蛇の列。いつも思うけど、ここではタクシーも客も、どちらも長い列を作って待つというなんとも愚かな状況になっている。乗り場の工夫さえすれば列は一気に短くなるはず。以前は短距離用の別のタクシー乗り場があったけど、今は一箇所のみ。
話は変わって……
今回初めて羽田-虹橋間を利用するにあたって、これも初めてなのだけど、中国系航空会社の国際線を利用した。SHEX社の航空券販売担当者より「東方航空のビジネスクラスはなかなかいいらしいので、一度使ってみて」と言われていたので、試しに乗ってみた。
結論から言えば、もちろん全ての機材がそうなのかどうかはわからないけれども、少なくとも僕が利用した便についてはなかなか満足できた。例えば、
まずはシェルフラットシートであること。JALの場合、上海線ビジネスクラスのほとんどはSeasons、つまり、横幅と前の座席との間隔がやや広い普通の座席。シェルフラットシートのものも時々お目にかかれるけど、その確率はかなり低い。
次に、すいていること。30の座席に、客は10人程。加齢臭を漂わせ(自分の加齢臭を棚に上げているかもしれないけど)、ここぞとばかりに酒を飲みまくっているオッサンと隣り合うこともない。
その他、電源があること、映画がいっぱいあること(ただし日本語のものはなし)なども評価できる。
料理は想像していたほど悪くはなかった。おいしくはないけど、まあ機内食なんて五十歩百歩でしょう。ただ、コーヒーはおそらくインスタント。ワインは、ラベルを確認したわけではないけど、ニューワールド風の醤油味のワイン。あまりいただけなかった。
このサイトで買った場合、羽田-虹橋間往復ビジネスクラス、東方航空なら約11万円、上海航空なら約10万円と日系航空会社エコノミークラスの値段にちょっと下駄を履かせた程度の値段。もちろん日系航空会社のビジネスクラスに比べれば半分くらいの値段だ。
「会社が出すから関係ない」なんていっている人を除けば、「エコノミーはしんどい。でもビジネスクラスで20万円以上出すのはちょっと」と思っているビジネスマンは少なくないはず。そんな人は今すぐエクスプロア中国トラベルの航空券予約へどうぞ(最後はちょっと宣伝でした。恐縮です。ちなみ宣伝ついでですが、エコノミーなら5万円代からあります)。
(2007年10月記)
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