部屋は最も狭くても42平米と広々
デスクに座るとテレビが近い!
南側の景色はまるで工事現場の ど真ん中にいるよう。珠江を 望む北側の部屋のほうがいい。
WOK TOO Cafe
ガラス張りの天井から指す日差しが 気持ちがいい屋内プール |
広州には、なぜかこれまでグローバル展開する高級ホテルチェーンの進出が全くといっていいほどなかった(例外はマリオット系列の中国大酒店のみだ)。その理由は知らないけど、想像するに、マカオのように、広州ホテル業界を牛耳るホテルマフィアのような人がいて、外資の進出を拒み続けていたに違いない。
その枷が外れたのだろうか、今年以降、広州に高級ホテルのオープンが相次ぐのだという。その第一弾が約1ヶ月の試営業を経て3月26日にフルオープンした広州シャングリラホテルだ。同ホテルチェーンとしてちょうど50軒目ということもあるのか、オープニングセレモニーにはジャン・ツー・イー(章子怡)まで来て盛大に行われたようだ。
場所は市街地から珠江を越えた琶州エリア。広州国際会展中心のすぐとなりである。この場所は展示会に行く人以外には、お世辞にもいい立地とはいえない。多くの日系企業が立地する天河エリアや香港行き直通列車が発着する広州東駅までは車で20分ほどかかるし、空港は市街地を隔てて向こう側に位置するので、市街地の各ホテルから行くよりも10分ほど余計に時間がかかる。ホテル周辺にはレストラン等の施設は、少なくとも現在は、全くない。
しかしながら、ホテル施設は文句なく広州一だ。中国大酒店やホワイトスワンはオープンから時間が経っており古びた感じがするし、昨年半年ほど客室を閉めて内装をやり直した花園酒店は部屋の豪華さが今一歩。一方で広州シャングリラホテルは、ロビー周りや客室、レストラン、スパ・ジム等、いずれをとっても、近未来を感じさせるピカピカかつ豪華な施設だ。
客室は写真のとおり、落ち着いた内装。贅沢を言うならば、僕はテレビをつけっぱなしにして仕事をすることが多いのだけれども、壁につけられたデスクの真正面の壁に大きな液晶テレビが掛けられているので、テレビがちょっと近すぎ。あと、浴室のバスタブがベッドルーム側の壁にくっついているのだけれど、どうせなら壁をぶち抜いてしまえば気持ちがよかったのに。
305平米の「総統スウィート」というのがあるそうで、これは広州で最大の広さなのだそうだ。
レストランも充実している。3階には「なだ万」(11:30~14:30・17:30~22:30)があり、鉄板焼きや寿司カウンターで日本人板前による寿司などを楽しむことができる(ただし、僕が行った時はオープン直後でメニューが限られているとかで、やや不満足だった)。ちなみに価格は、広州の日本料理店では間違いなく一番高い。中華は2階に広東、淮陽、四川料理等の「夏宮」(Summer Palace)(11:30~14:30、18:00~22:00)があり、さらに3階にイタリア料理のForno(17:30~22:00)とDJ付きタイレストランcoolThai(11:30~14:30、17:30~22:00)、サラダ、ハンバーガー等を食べることができるプールサイドバー&グリル(6:30~23:00)、低価格な食事もあるWOK TOO Cafe(6:30~23:00)がある。朝食ビュッフェはこのWOK TOO Cafeでとることになるが、麺類やジュース類の充実などに大変満足。
ん?結局レストランはいくつあるんだ?6つ!日本のホテルなら全く驚く数じゃあないけど、このホテルは外部からの飲食者をほとんど期待できない立地なのである。
バーは珠江を望む2階のLift Bar(9:30~2:00)と、夜は生バンドの演奏があるロビーラウンジ(10:30~1:00(金土曜は~2:00)の二つ。
4階にはリラクゼーション施設が集まっており、各シャングリラホテルに入るスパ「気」、ジム、屋内プール、サウナ、スチームサウナ、ジャグジーなどがある。屋内プールは天井がガラス張りで明るく気持ちがいい。
ちなみに宿泊料金は1098元から(試営業期間中は800元代の部屋があった)。広州のホテルではもっとも高い部類だけれども、上海や香港に比べればまだまだ安い。
以上、あまり面白みのない、単なるホテル紹介になってしまったけれども、総括すれば、僕自身は立地が悪いので二度と泊まらないとは思うけれども、大変満足の行く広州最高級ホテルだ(でも5月にウェスティンがオープンするそうなので、その「最高」のステイタスが続くかどうかは分からない)
(2007年3月記)
DATA
広州シャングリラホテル
Shangri-La Hotel GuangZhou
广州香格里拉大酒店
住所:広州市海珠区会展東路1号
電話:020-89178888
|
|